お知らせ
工学部での学びから、GXの未来へ
2026.10.01
2026年9月30日、北海道大学工学部にて、学部1年生を対象とした「総合理系説明会」が開催されました。
これから専門分野を選んでいく1年生に向けて、工学部でどのような学びや研究が行われているのか、そして、その学びが将来の進路や社会とどうつながっていくのかを紹介するイベントです。
北海道大学GX先導研究センターも、工学部プロジェクトの一つとして紹介されました。
130を超える研究室から、自分の「面白い」を探す
北海道大学工学部には、130を超える研究室があります。
エネルギー、材料、化学、情報、機械、建築、環境など研究分野は多岐にわたり、その中から、自分がこれから何を専門として学んでいくのかを選ぶことは、1年生にとって大きな選択です。
「自分は何に興味があるのか」
「どんなことを研究してみたいのか」
「その学びは将来、どのような仕事、社会につながっていくのか」
選択肢が多いからこそ、迷うこともあるでしょう。
今回のイベントでは、そんな1年生に向けて、GX先導研究センターに所属する7名の研究者が、それぞれの研究を紹介しました。
01 多田先生「触媒って何?」
「触媒」という言葉を、1年生の段階で知っている人はどれくらいいるでしょうか。
触媒とは何なのか。そして、それを研究することが、なぜ社会の課題の解決につながるのでしょうか。

触媒をアイスクリームのフレーバーに例えて説明する多田先生。
先生の研究紹介は👉こちら
02 三浦先生「材料を研究すると社会はどう変わる?」
私たちの暮らしを支えている、さまざまな「材料」。
材料の性質を知り、より優れた材料をつくることは、新しい製品や技術につながっていきます。

無機化学の魅力についてパネルを使って説明する三浦先生。
先生の研究紹介は👉こちら
03 葛先生「熱をどう利用する?」
私たちの生活や産業には、たくさんの「熱」が関わっています。その熱をどのように利用し、無駄なく活用していくのか。

そもそも「熱」って何?と直球の質問にも、丁寧に説明する葛先生。
葛先生の研究者紹介は👉こちら
04 岩井先生 「アルミニウムからGXを考える」
熱を効率よく逃がす基板の開発に取り組んでいる岩井先生。北大総合理系出身の先輩が、いきいきと研究について語る姿に、学生たちも熱心に耳を傾けていました。

冷却技術にも使われるアルミニウム。その魅力を笑顔で語る岩井先生。
岩井先生の研究紹介は👉こちら
05 長谷川先生「応用化学とはどんな学問?」
応用化学の研究が、自分たちの身近なところに社会実装されていることを、わかりやすく説明してくれました。

実際にデモンストレーションする長谷川先生の姿は、さながら魔術師のようです。
長谷川先生の研究紹介は👉こちら
06 田部先生「北海道の未来社会をデザインする」
優れた技術を作るだけでは、社会は変わらない。
ミクロな技術にとどまらず、経済や社会システムを見渡しながら、未来をデザインします。

難しく捉えがちな環境対策を「日々の暮らしを楽しむもの」に変える田部先生の未来予想図
田部先生の研究紹介は👉こちら
07 大友先生「岩石の力でエネルギーの常識を変える」
岩石の力や、地球が作り出す「天然水素(ホワイト水素)」、AIを活用した資源探査など、スケールが大きくてロマンあふれる研究に、学生たちも聞き入っていました。

岩石の無限の可能性に、学生だけでなく、同席していた他の研究室の先生からも質問が出ました。
大友先生の研究紹介は👉こちら
社会問題を解決し、ないものをつくる
7名の研究者による研究紹介を通して見えてくるのは、工学の世界の広さです。
イベントの中で、ある先生がこんな言葉を紹介していました。
「工学部は、社会問題を解決する、ないものをつくる、技術を進化させる学部」
130を超える研究室には、それぞれ異なる専門性と研究テーマがあります。
その一つひとつの研究が、社会の「困った」を解決したり、これまでになかった技術を生み出したり、未来の暮らしを変えたりする可能性を秘めています。
その先に、GXがある
GXとは、温室効果ガスの排出を減らしながら、暮らしや産業をよりよく変えていくこと。
その実現には、エネルギー、材料、化学、情報、機械、建築、環境など、さまざまな工学分野の知識と技術が関わります。
そして、GXは工学だけで完結するものでもありません。
GX先導研究センターに所属する研究者の約6割は工学部の研究者ですが、他学部の研究者との連携も多く、さまざまな専門性を持ち寄りながらGXに取り組んでいます。
一人ひとりが自分の専門を深く学ぶ。
そして、その専門性が別の分野の専門性とつながる。
その先に、GXのような大きな社会課題への挑戦があります。
イベント終了後、参加した学生から
「知らないことがたくさんあり、とても面白かった」
と、嬉しい感想を直接聞くことができました。
工学部で学ぶことを決めた1年生たちが、これから自分の専門を選んでいきます。
そのとき、今日聞いた研究のどれかが、心に残っているかもしれません。
「もっと知りたい」と思った研究。
「自分もやってみたい」と思ったテーマ。
「この先生の研究室に行ってみたい」と思える出会い。
研究室を選ぶきっかけは、必ずしも難しい専門知識から生まれるとは限りません。
「なんだか面白そう」
その小さな興味が、これからの学びにつながっていくこともあります。
今回の7名の研究者による紹介が、1年生の皆さんにとって、そんな「面白そう」との出会いになっていれば嬉しいです。