お知らせ
岩石風化促進技術研究組合(J-ERW)事業開始説明会が開催されました
2026.05.26
2026年5月25日(月)、札幌グランドホテル(東館3階 GINSEN)にて「岩石風化促進技術研究組合(J-ERW)事業開始説明会」が開催されました。
本組合は、岩石風化促進技術(Enhanced Rock Weathering: ERW)を活用したCO₂除去(Carbon Dioxide Removal: CDR)に関する研究開発の推進を目的とし、2026年3月11日に経済産業大臣の認可を受けて正式に設立された組織です。
本説明会には、当センター(北海道大学GX先導研究センター)より幅崎浩樹センター長(北海道大学副学長・工学研究院長)が来賓として出席し、来賓挨拶を兼ねて「北海道大学が推進するグリーントランスフォーメーション」と題した講演・発表を行いました。
佐藤教授による開会あいさつ・設立趣旨説明
説明会では、まず本組合の代表理事を務める北海道大学大学院工学研究院の佐藤努教授より、設立趣旨を含めた開会のご挨拶が行われました。佐藤教授は、組合設立にあたり尽力された関係者一同への深い謝意を述べるとともに、「これからを担う若い世代に向けて、大人が今、何を残せるのか」という未来への熱い想いと決意を語られました。

熱い想いを語る佐藤教授
中垣教授による組合の説明、目的及び目標
続いて、早稲田大学理工学術院の中垣隆雄教授より、組合の目的や今後の目指すべき方向性、ERW技術の社会実装に向けた具体的なアプローチが示されました。「休廃止鉱山」「農地散布」「気固接触ハウス」といった異なるフィールドにおける、CDRポテンシャルやコスト、MRV(計測・報告・検証)の難易度など5つの指標による相対評価が提示されました。
提示されたデータが示す通り、「すべてにおいて満点となる単一の技術」は存在しません。だからこそ、使用する岩石の特性や、展開する「場」の地域特性を的確に見極め、それぞれに適した技術を組み合わせ・使い分けていくことの重要性が強調されました。

技術の適材適所の重要性を語る中垣教授
幅崎センター長による来賓発表:知のGX拠点の確立へ
当センターの幅崎センター長は、来賓発表において、北海道が有する日本一の再生可能エネルギーポテンシャル(風力・太陽光・中小水力等の導入ポテンシャルや森林面積)という地域の強みを提示しました。これらを背景とした「GX金融・資産運用特区」への指定に合わせ、研究開発と人材育成を担う「知のGX拠点」の確立が不可欠であることを強調しました。

当センターが果たす役割について話す幅崎センター長
発表の最後には、「岩石風化促進技術研究組合(J-ERW)の今後の大いなる発展と、それを通じたCO₂排出抑制への確かな寄与を強く期待しております」と、組合の始動に向けた熱い期待と言葉を述べました。
意見交換会と記念撮影
会場には、産学官から脱炭素技術の最前線に立つ多くの関係者が集結しました。発表に続いて行われた意見交換会では、民間企業の現場視点と最先端のアカデミアの知見が交わり、これからの日本のCDR戦略や産学連携の可能性について、非常に熱量の高いディスカッションが展開され、時間を忘れて熱心な話し合いは続きました。

当センターは、こうした最先端の技術シーズと産業界のニーズを強力に結びつける「架け橋」として、今後もJ-ERWをはじめとする関係機関と深く連携しながら、社会実装に向けた脱炭素・GX未来社会デザインを力強く推進してまいります。

記念撮影
関連リンク
岩石風化促進技術組合公式ウエブサイト
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日本CDR協議会