お知らせ
地域とともに挑む脱炭素社会の実現――鹿部町にて「A-ERW(岩石風化促進技術)」実証試験の第3回現地一般公開を開催
2026.09.07
GX先導研究センターでは、ネガティブエミッション技術をはじめとする先端研究の社会実装において「地域社会との対話と共生」を最重要視しています。
2026年8月23日(日)、北海道鹿部町にて、自然の風化作用を活用した二酸化炭素吸収技術「A-ERW」の実証試験現地見学会(第3回)を開催しました。

A-ERWの技術概要と物質循環システム 出典:早稲田大学
本格実装フェーズへの移行と「地場資源の循環型アプローチ」
今年度は「岩石風化促進技術研究組合(J-ERW)」の発足に伴い、本格的な社会実装フェーズへと移行しています。今回の実証試験では、鹿部町産のホタテ貝殻粉末(ホタカール)を活用し、強酸性水質の中和と海到達後のCO₂吸収を同時に狙う「地場資源の循環型アプローチ」を検証しました。
地域に根ざした対話と温かな交流
見学会の現場では佐藤教授による技術解説のほか、住民の皆様から「かつての川の魚影を取り戻したい」という願いや地域の歴史が語られるなど、温かな対話が交わされました。
また、過酷な山中で測定に励む北海道大学・早稲田大学の学生チームへも温かい励ましが寄せられ、地域に見守られながら研究を育む共生の場となりました。
佐藤教授のメッセージ
住民参加の見学会は、我々の実証試験の目的や意義を理解していただくだけでなく、そこにお住いの方々からの情報(歴史的な情報やお住まいの方でしか知り得ない情報などに触れるためにも重要な活動です。異常気象が世界で問題となる中、参加者の方々のカーボンニュートラルに関する関心が高まっているのも実感できます。これからも、可能な限り、理解醸成の活動を続けてまいります。
今後の取り組み
社会実装には、そこにいる地域住民との対話が欠かせません。
J-ERWでは、漁協や商工会等との定期的な意見交換を通じ、今後も地域に根差した持続可能なネガティブエミッション技術の実装を進めてまいります。
【当日の詳細】
当日の詳細な様子や実験の工夫についてはJ-ERW公式Webサイトのお知らせをご覧ください。
👉鹿部町雨鱒川・折戸川での岩石風化促進実証試験令和8年度現地一般公開(第3回)
【関連リンク】
岩石風化促進技術研究組合