北海道大学グリーントランスフォーメーション先導研究センター

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モビリティショー活動報告(3日目)2050ネットゼロへの実現に向けて

2026.01.26

モビリティショー最終日

この度の記録的な大雪により、生活や移動に大きな影響を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。厳しい気象状況の中でご来場くださった皆さまには、深く感謝申し上げます。

燃料電池をつくるワークショップには、長尾さんと岩井先生が講師として参加し、子どもたちや来場者の皆さまが楽しそうに手を動かす姿が印象的でした。

GXという抽象的なテーマが、体験を通じて少しずつ“自分ごと”として立ち上がっていく、そんな瞬間に立ち会えた一日でした。

一方で、改めて大きな課題にも気づかされました。
GX(グリーントランスフォーメーション)は、まだ多くの方にとって分かりにくい分野です。
専門用語や概念だけでは届かない“距離”が確かに存在します。
さらに今、社会には「脱炭素は本当に必要なのか」という逆風もあります。

だからこそ、実物に触れ、動きを見て、研究者の声を聞く
この「体験」が持つ力の大きさを、今日は強く実感しました。

実際、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第6次評価報告書では、
「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑いの余地がない」
と明確に示されています。
人間活動によるCO₂排出を今すぐ止めたとしても、気温上昇は数十年続くとされています。

すでに大気中に存在するCO₂を直接回収する DAC(Direct Air Capture) が重要視されるのは、このためです。避けることのできない現実に、私たちはどう向き合うべきなのか。
展示を通じて来場者と対話を重ねる中で、この問いがずっと胸の中にありました。

2050年のネットゼロ実現には、技術の進化が大きな鍵を握っていると感じています。
北海道大学でも、多くの研究者が研究・開発・実装に向けて日々真摯に取り組んでいます。

ブースに足を運んでくださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。
生活の実感から生まれる声、未来への期待、率直な疑問や意見、そのひとつひとつが、私たちの研究を社会につなげる大切な道しるべとなりました。

三日間を通して寄せられた声は、どれも大きな学びでした。
GXというテーマが社会の中でどのように受け止められているのかを教えてくれる、貴重な手がかりでもあります。気候変動の現実は厳しく、2050年ネットゼロの実現には、技術の進化と社会の理解、その両方が欠かせません。

だからこそ、研究者だけでなく、来場者の皆さまと共に未来を考えるこの三日間は、かけがえのない時間となりました。

いただいた言葉を真摯に受け止め、GXCはこれからも、2050年ネットゼロの実現に向けて歩みを進めてまいります。

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